ひと針に心をこめて(5年・家庭科)

この題材のねらいは、豊かな衣生活を送るために、課題を持って知識及び技能を身に付けるとともに、課題を解決する力を養い、衣生活をよりよくしようと工夫する実践的な態度を育成することです。

この学習にあたり、ステップ1として身の回りには、針と糸を使ってつくられたものがたくさんあることを理解させるとともに、針と糸が使える生活を豊かにできることに気付かせ、ステップ2として、玉結び・玉どめ・なみぬい・返しぬい・かがりぬい・ボタン付けなどを安全に正しく使う方法を理解させます。最後のステップ3では、手ぬいのよさを生かしてやってみたいことについて意見交流を行うことによって家庭生活の中での実践意欲を高め、学びを深めさせていきます。

本日の学習ではボタン付けの学習を行いました。ボタン付けの仕方を理解し、適切にできるようにすること、課題の解決に向けて主体的に取り組もうとすることが目標です。

子供たちにはボタンの役割を考えてもらうために、事前にタブレットで様々なボタンを撮影し、提出させていました。子供たちは画像を見ながら、様々なボタンについてその役目(布と布をとめる、かざり)について考えることができました。

いよいよボタン付けの練習です。「ボタンを安全に正確につけてみよう」という本日の課題をもとに手順を確認していきます。各自の練習セットには、2つ穴ボタン、4つ穴ボタン、足つきボタンがありますが、はじめは2つ穴ボタンの付け方から学習です。動画で確認後、教師の説明のもと練習がスタートです。前時までに玉結び・玉どめなどボタン付けのはじめとおわりに必要な技能は学んできています。しかし、思ったより苦戦している様子です。針に糸が通らなかったり、玉結びをせずにボタンの取り付けを始めてしまったり…。それでも子供たちは諦めず、頑張っていました。教師の話だけでは理解できなかった子は、説明書を読んでみたり、動画を自分のタブレットで確認したりとできるまで粘り強く挑戦していました。早くできた子は友達に教えながらできた喜びを一緒に味わっていました。4つ穴ボタンに挑戦する子もいましたが、まず、全員が2つ穴ボタンの取り付けができることが本日の目標。全員が完成できました。

最後はムーブノートに送られた振り返りシートで今日の学習を振り返ります。自分のでき方を指標で表しました。「自分としてはしっかり完成できた」「だいたいできた」「ふつう」など自分なりに評価をしていました。

ボタン付けの練習はまだ続きます。頑張りましょう。